個性を活かせるお店で、自分にしかできない仕事を。
小さい頃から料理をすることに興味を持ち、中学卒業の時点で調理師免許のとれる高校への進学を決めた、苅田さん。初めてのアルバイトから現在まで、働いた飲食店はすべて個人店。彼女は今、フレンチレストランでサービスとパティシエの二足のわらじをはいている。
「決まったことをするのが苦手なので、最初から個店主義のお店にしか興味はありませんでした。意見が通りやすそうだし、自由にやれると思ったんです」
製菓の専門学校を卒業後、アルバイト先だったビストロの2号店でパティシエとして働き、白金台のお店ではサービスを経験した苅田さんは、引き抜きというかたちで現在の「マルゴット エ
バッチャーレ」に5年前に入社した。
「白金台のお店のシェフとここのシェフの仲が良くて、飲みの席でオーナーの加山に声をかけてもらったんです。ステップアップにもなると思って入ることを決めました」
現在、苅田さんが働いているうえで大切にしているのは「仕事とプライベートのメリハリ」。
「サービスといってもお客様の管理も含まれるので、接客だけをやればいいわけではなく、営業時間外でも仕事は膨大にある。でもそれを休みの日に持ち越したくないんです。最近、結婚もしたので、きちんとプライベートとは分けたいと考えています」
休憩時間は、勉強やリフレッシュしにカフェに行ったりするなど、大切な時間になっていると話す苅田さん。
「飲食の仕事って、朝が早くて、夜が遅いというイメージがあるかもしれないですけど、今働いているお店はライフワークのバランスがとてもとりやすいです。それにパティシエのお仕事もたまにやらせてもらえるのは、このお店ならではのことだと思います」
今後、子供が生まれて家族が増えても、このお店に戻りたいと語る苅田さんは、自分にしかできない仕事を日々追求している。