子育てしながら、店長として楽しく働いています
3才、5才、12才の二男一女の母でもある栗原さん。子育て真っ盛りで飲食の仕事に就くには、不安も多い。そこで、面接でストレートに自分の気持ちをぶつけてみた。
「『子どもが熱を出すと、保育園に迎えに行かないといけない。迷惑をかけてしまうかもしれない』と伝えると、当時のマネージャーもちょうどお子さんが生まれたばかり。『その気持ち、すごくわかるよ。働きやすい環境づくりに取り組んでいくので、ぜひ働いてほしい』と言われ、決めました」
当初はパートスタッフとして、午前中から保育園のお迎えにギリギリの夕方まで仕込みや清掃を担当。その後、働きぶりを認められて正社員登用。
今年7月には、新規オープンした鶴瀬店の店長に抜擢された。
「働き方をどうしようと迷いましたが、すごくうれしかったです。『夜7時くらいまで店にいてくれればいい』とのことでしたが、閉店の締め作業は自分で行っています」
午前中に出勤して、仕込みなどをした後、一旦自宅へ。子どもに晩ごはんを食べさせ、寝かしつけてから、再び店に戻るというのが栗原さんの日常的な1日だ。
「必死だけれど、楽しいですよ。さすがに毎日はきついので、他のスタッフに締め作業をお願いすることもありますし、融通の利く会社なので、中抜けができて本当に助かっています。子どもたちがいるから、がんばれるんだと思います」
今後、子どもの手がかからなくなれば、他の店も見に行きたい、もっと学びたいと次々に展望は広がっていく。さらには、「複数店を任されるマネージャーになりたい」と、ステップアップを目指している。
「飲食の世界は、女性がもっと活躍できるはず。まだまだ男性社会ですが、女性が1人いるだけでも、パッとお店を明るい雰囲気に変えられます。とくに接客が好きな人には輝けるステージがあるので、ぜひチャレンジしてもらいたいですね」