株式会社 ウェルカム/DEAN & DELUCA
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- 飲食業界で活躍する人に話を聞いてきた
- あこがれと道のり【バイヤー編】
<あこがれと道のりvol.2>憧れの仕事についたセンパイに話を聞いてきた
「憧れの仕事」として学生の間でもよく挙げられるこれらの職業。どうしたらその仕事に就けるの…?現場で活躍するスペシャリストに、お話を聞いてきました。
─ バイヤー編 ─
- 株式会社 ウェルカム/DEAN & DELUCA/ Artisan Restaurant事業部
- 商品部統括 田中大資さん
- 1977年生まれ。大学卒業後、コーヒーを扱う会社に就職。29歳でDEAN & DELUCAに転職、営業推進室等を経て現職に。
バイヤーの仕事は、「物を買うこと」だけではない
「バイヤー」の仕事の中核は、商品を買い付ける「バイイング」です。 当社では海外、国内各地から選び抜いた商品を販売していますが、そこには「何を」「どのように」売るか、という大きな柱があります。「何を」の部分は、どの国のどの地方で、どんな食材が親しまれているかについて情報収集し、買い付けること。「どのように」の部分は、当社ならではの企画やプロモーションで、お客様に提案していくことです。
食とデザインを軸として、感性を大切にした良質なライフスタイルを提案している。「DEAN & DELUCA」、「CIBONE」、「GEORGE'S」、「TODAY'S SPECIAL」など数々の人気店を展開し、時代を牽引する。
このプロセスで重要なのは、「商品の本質を大切にする」というブランドフィロソフィです。なので、私たちは必ず生産者様にお会いして、商品の成り立ちや現地で親しまれている食べ方などを学び、そのうえで我々ができる新たな提案を考えていきます。
言葉にすると簡単ですが、バイヤーの仕事の本質を理解するにはそれなりの経験が必要かと思います。私は入社したころから「いずれはバイヤーとして商品に関わりたい」と思っていました。でもその一方で、直感的に「商品のことだけを考えていたら、自分の成長には限界がくる」とも思っていたので、意識してさまざまな仕事を行ってきました。販売、営業、商品部と段階を経て、自分にとって不明瞭だった物流については、自ら申し出て1年間学びました。これらの経験によって、ブランドフィロソフィや会社の仕組みが自分のなかで明確になりました。
お客様に「我々が選んだものは、安心して買ってください」と自信を持ってご提案するために、これからも〝目利きの力〟を磨き、成長し続けなければいけないと思っています。
Tanaka’s History
20代の頃の仕事内容や職場
コーヒーを極めるべく、仕事と趣味の両面からコーヒーについて学ぶ。20代後半から趣味としてワインを学び、その世界の奥深さに感銘を受ける。仕事の範囲をコーヒーから世界のワイン・食材にも広げたいと思うように。
もともと凝り性で、興味をもったらとことん勉強する。
華やかな仕事への憧れ
29歳でDEAN & DELUCAに転職。ワインの店舗販売を経て本社の営業推進室へ。当時は店舗数、社員数ともに少なかったため、採用、物流、備品管理などあらゆる仕事を行う。会社の仕組みを知るチャンスと捉えていた。
ワインについては個人でスクールに通い、学び続けた。
憧れの仕事に就くための努力
営業職を4年行ったあと、念願の商品部へ。しかし輸入を含めた流通の重要性に気づき、自ら物流担当を志願。生産者とのつながりや、商品をお客様に届ける過程を把握し、仕組みを整理。その後再び商品部へ戻り、現職に。
物流の仕組みを改善し大幅なコストカットを実現した。
to be continued!
2019年2月掲載